【企業向け】動画制作の流れ・スケジュール・費用を完全網羅!失敗しない依頼方法とは?

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はじめに
近年、企業のプロモーションやサービス紹介に「動画」を活用するケースが格段に増えてきました。社内マーケティング担当の方の中には、「自社で動画を作りたいけれど、どのように進めればいいのか」「制作期間や予算感が知りたい」という声も多いでしょう。そこで本記事では、動画制作を進めるうえで押さえておきたい基本的な流れやスケジュール、費用感、依頼時のチェックポイントなどをまとめてご紹介します。
1. 動画制作の基本プロセス
動画制作には大きく分けて「企画」「撮影」「編集」の3つの工程があります。もちろん、動画の種類や目的によっては細かなステップが増えることもありますが、ここではまず全体像を押さえておきましょう。
1-1. 企画
企画段階では、動画をどのような目的で、どんな視聴者に向けて作るのかを明確にし、具体的なコンセプトを練ります。さらに、脚本の作成や監督役の決定、撮影に必要なスタッフや機材の手配、ロケ地や美術セットの準備などもこの段階で行います。スケジュールを含めた進行管理計画をきちんと立てることで、後工程のトラブルやスケジュール遅延を最小限に抑えることが可能です。
1-2. 撮影
続いて、実写動画の場合は実際にカメラを回し、素材を収録する「撮影」を行います。シナリオやコンテに沿って撮影を進めながら、想定した絵づくりを行います。カメラアングルや照明、音声などの品質を最適化するために、制作チーム全体で入念な打ち合わせと連携を図ることが重要です。
1-3. 編集
最後の工程は「編集」です。撮影した素材をシーンごとに選定(セレクト)し、映像をつなぎ合わせ、必要に応じてテロップを挿入したり、カラーグレーディング(色調整)を施したりします。また、BGMや効果音の追加、あるいはCGパートの作成を行うことで、映像表現の幅がさらに広がります。最終的にMA(音声仕上げ)を行い、完成版の動画を仕上げます。
2. スケジュールと費用感
動画制作を依頼してから納品までの期間は、企画内容や動画の規模によって大きく変動します。たとえばシンプルな構成の動画であれば3週間前後で仕上がるケースも珍しくありません。一方で、複数のロケ地を使用する企画や長尺・多シーンの作品、CGやアニメーションを多用するプロジェクトなどは、3か月程度かかることもあります。
2-1. なぜ制作期間が延びるのか
- 表現の複雑さ:CGやVFXなど高度な技術を使う場合、編集工程が長期化しがちです。
- チェックバックの回数:企業やクライアント側のレビューや修正依頼を何度も繰り返すと、その分スケジュールも伸びます。
- スケジュール調整:撮影場所や出演者の都合、許可申請などに時間を要する場合があります。
このような要因から、短くても数週間、長ければ数か月の制作期間が必要になるため、余裕をもったスケジュール管理が不可欠です。
2-2. 費用の目安
費用に関しては、動画の長さや制作規模、使用する撮影機材やスタジオの種類、必要な人員(監督・撮影スタッフ・照明スタッフなど)に左右されます。数十万円台でできる簡易な動画から、数百万円規模の本格的な映像作品までさまざまです。
「どのレベルのクオリティを求めるか」「社内で対応可能な部分はどこまでか」によっても大きく変わるため、発注時にはあらかじめ予算感と優先順位を明確にするのがポイントです。
3. 依頼する前に準備しておきたいポイント
制作会社に動画制作を依頼する前に、自社であらかじめ整理しておくべき項目を把握しておくと、見積もりや打ち合わせがスムーズに進みます。具体的には以下のような点を確認しましょう。
- 目的:販売促進、サービス説明、採用ブランディングなど、動画の役割を明確にする。
- ターゲット:どのような顧客層や視聴者に訴求したいか。
- 対象商品・サービス:扱う製品やサービスの特徴・強みを把握しておく。
- 掲載先:自社サイトやSNS、イベント会場での上映など、動画をどこで公開するのか。
- 納品フォーマット:MP4やMOV、縦型動画など、最終的に必要な形式を確認する。
- 予算(希望額・上限):あらかじめ想定している費用感を伝えられるようにする。
- スケジュール:希望する納期や公開時期を考慮したうえで、逆算して動く。
- 参考動画:品質や演出イメージの近いサンプルを用意できるとなお良い。
これらの要素を明確にしておくと、制作会社とのやりとりがスピーディーになり、完成イメージのすり合わせもスムーズに進みます。
4. 実写動画制作の主な流れ
動画制作にはさまざまな形式がありますが、まずは実際に撮影機材を使って人物や製品、風景などを収録する「実写動画」の基本工程を見てみましょう。
4-1. 企画立案
どのようなストーリーやコンセプトで動画を作るかを詰めていきます。出演者が必要な場合はキャスティングの検討を行い、舞台となるロケ地の選択や許可申請も同時進行で進めることになります。
4-2. 脚本・コンテの作成
具体的なシーンごとの流れや映像の構図を脚本や絵コンテという形に落とし込みます。セリフや動きがある場合は、演技や振付の方向性もこの段階で固めます。これにより、撮影当日に迷いなくスムーズに進行できるようになります。
4-3. スケジュール策定・進行管理
全体の撮影日程やスタッフの配置、使用する機材の手配を行い、進行管理表を作成します。無理のないスケジュールを組むことで、人員や資金のロスを減らし、クオリティを保つことにつながります。
4-4. 撮影
コンテに沿って実際に撮影を行います。カメラや照明、音声機材を使い、演出担当者や監督が映像をチェックしながら進めます。ここで想定以上のカットを撮影しておくと、後の編集段階で使える選択肢が増えるため、最終的なクオリティが向上しやすくなります。
4-5. 編集(オフライン・オンライン)
撮影が終わったら、まずはオフライン編集で全体の流れやテロップの仮配置などを行います。その後、オンライン編集でカラーグレーディングや特殊効果の付加、VFX・CGを組み込んで完成度を高めていきます。
4-6. オーディオ関連(MA)
MA(マルチオーディオ)は、ナレーションの収録やBGM、効果音の最終調整を行う工程です。音声面の仕上がりによって映像の印象は大きく変わるため、全体のトーンやボリュームバランスを丁寧に整えることが重要です。
5. アニメーション動画制作の主な流れ
一方で、キャラクターやイラストを用いて動画を作る「アニメーション形式」も人気が高まっています。シンプルなイラストを使った説明動画や、漫画テイストの演出、フルアニメーションなど、そのバリエーションはさまざまです。ここでは基本的な流れを押さえましょう。
5-1. 原稿作成
まずは、動画の内容を文章としてまとめます。実写撮影では脚本に相当するパートで、ナレーションやキャラクターのセリフ、動画の進行イメージなどを文字情報で整理します。
5-2. 字コンテ(文章によるコンテ)
原稿をもとに、シーンの切り替えやアクション、ナレーションのタイミングなどをさらに具体的に指示した「字コンテ」を作成します。文字情報だけでなく、タイミングや動きの概要もここで示します。
5-3. 絵コンテ作成
次に絵コンテを描き起こします。キャラクターや背景、動き方などを視覚的に示すことで、アニメーションの最終イメージを関係者全員と共有しやすくなります。
5-4. 動画作成
絵コンテをもとに、アニメーション制作ツールやデザインソフトを使って動画の動きを作り込んでいきます。キャラクターの動作や背景の動き、エフェクトなどを段階的に仕上げていく工程です。
5-5. ナレーション収録
必要があれば、プロのナレーターや声優を起用して音声素材を収録します。収録した音声をアニメーションに合わせて編集し、全体の演出を完成させます。
6. まとめ:事前準備と進行管理で「理想の動画」を形にしよう
動画制作は、単にカメラを回して撮影するだけではなく、目的設定や企画立案、スケジューリングなどの事前準備が成否を左右します。加えて、撮影(またはアニメーション制作)や編集、音声調整など多くの工程を経るため、どうしても数週間から数か月の時間を要することが一般的です。特に企業のマーケティング担当者であれば、社内での承認プロセスや広告戦略との整合性なども考慮しなければなりません。
したがって、動画制作を外部に依頼するときには、「何を、誰に、どのように伝えたいのか」をまず明確にし、そのうえで予算・納期・制作スコープを整理しておきましょう。たとえば社内ですでに制作できるパート(企画やナレーション原稿など)があれば、その分コストを抑えられるかもしれませんし、逆に専門的な技術や機材が必要な場合はプロに任せる方が効率的です。
最終的に完成した動画は、企業イメージを左右する大切な広報ツールとなります。事前準備と進行管理をしっかり行い、ターゲットにしっかり訴求できるクオリティの高い動画を目指しましょう。
動画制作はアンダーバーへ
動画制作においては、企画や撮影、編集など多岐にわたる工程をスムーズに進めるためには、入念な準備と調整が欠かせません。とはいえ、こうしたプロセスを社内だけで完結させるのは大変な場合が多いのも事実です。是非、制作のご相談は株式会社アンダーバーにお任せください!
当社では、お客様と対話を重ねながら企画から編集まで伴走し、最適なクリエイティブを一緒に導き出す体制を整えています。まずはお気軽にお問い合わせいただき、理想の映像を形にする第一歩を踏み出してみてください。
おわりに
以上が、実写からアニメーションまでを含む動画制作の基本的な流れとスケジュール、費用感、そして依頼前に押さえておくべきポイントのまとめです。社内のマーケティング担当として動画制作に携わる際は、ぜひこのガイドを参考に、スムーズな進行と高品質な映像の実現を目指してください。
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