instagramを開くと「プレゼントキャンペーン」について目にされる方も多いのではないでしょうか？ 個人から企業アカウントにおいて、それぞれ行われているケースがありますが、本記事では企業アカウントが実施するinstagramにおけるキャンペーンの狙いと効果について解説していきます。

1.instagramにおけるキャンペーンとは?

instagramを見ていると、「フォローといいねで〇〇をプレゼント!」の様なキャンペーンを今までに何度か目にした機会があるのではないのでしょうか？
実際、#プレゼントキャンペーンと検索をするだけでも、実に100万件を裕に越える投稿がヒットし、 その中には食品メーカー、化粧品メーカー、家電メーカー、アパレルメーカー等、様々な企業アカウントからキャンペーンが打ち出されているのがお分かり頂けるかと思います。 なぜ多くの企業がキャンペーンを実施していくのかは後述していきます。

2.キャンペーンの参加条件

企業の公式アカウントが実施しているキャンペーンには大きく分けて3つに分類されます。

2-1ハッシュタグ投稿

企業が指定したハッシュタグをつけて投稿する事を参加条件としたプレゼントキャンペーンとなり、実行してくれたユーザーの中から抽選で賞品をプレゼントする形態です。
ハッシュタグ検索を行ったときに関連投稿が集約されます。

2-2フォロー＆いいね

いいねとフォローをする事を参加条件として、実行してくれたユーザーの中から抽選でプレゼントをする形態です。ハッシュタグ投稿と同様、こちらも参加ハードルは高くはないので、参加者を募りやすいでしょう。

3-3フォロー＆コメント

応募条件にフォローとコメントがセットになっている形態ですが、こちらのアクションはコメントを残すという手間が発生するので、参加ハードルがやや高くなりやすいという難点があります。また、漠然と「コメントをお願いします」といった問いかけをした場合、ユーザーは何を書けばいいか分かりません。このような状況を回避するために、商品やキャンペーンの感想といった書きやすいテーマを用意しておく必要があります。
回答のしやすさ、分かりやすいテーマを用意しておく事で、参加者も増えやすくなります。

3.キャンペーン実施によって得られる期待

企業側も費用をかけてキャンペーンを実施する訳ですから、期待する効果が
複数存在しますので、それらを以下にご紹介いたします。

3-1フォロワー獲得

まず最大の理由はフォロワーの獲得をしたい為です。
自社のアカウントでキャンペーンを告知し、上述の参加条件でご紹介した通り、ユーザーに様々なアクションを取ってもらうことで参加を促します。
そしてキャンペーンを通してフォロワーになったユーザーに対して、キャンペーン終了後も彼らの求めるコンテンツや、新たなキャンペーン開催の告知をしつつ、自社の商材も適切にアピールしていく事によって、購入→リピーターという流れにつなげられる可能性もあります。

3-2.自社商品の認知拡大

キャンペーン参加に必要なアクションを行う際に自社アカウントや自社商品を知るきっかけ作りに繋がります。

さらに自社アカウントで魅力的なキャンペーンを継続すれば、次のキャンペーンを楽しみにしてくれるユーザーも増えるでしょう。
単に認知するだけでなく「楽しくてお得なキャンペーンを開催する企業」というポジティブな認知をも獲得できます。

こうなれば、もともと大きな関心を頂かなかったユーザーも、自社アカウントのファンに変わる可能性が見込めます。
企業側としても、毎回熱心に参加してくれるユーザーの存在はすぐに知ることになるので、有望な見込み客としてクロージングできます。

3-3.UGCの獲得が期待できる

UGCとは、[User Generated Content」の略で、簡単に言うと一般ユーザーによって作られたコンテンツの事であり、これらを集められるのもInstagramのキャンペーンの特徴です。

身近な例を挙げると、Amazonのレビューや食べログの口コミ、商品の感想などが該当し、
UGCは、言うなれば「消費者のリアルな声」と言えます。

一方的に流れる広告に対する嫌悪感が増している昨今では、UGCは非常に有効なコンテンツです。消費者によるリアルな声なので、特に商品やサービスを利用する前の検討段階で特にユーザーに重視されます。
Instagramのキャンペーンにおいては、そのキャンペーンそのものやプレゼントされる商品が魅力的であれば、わざわざ拡散を頼まなくてもユーザー自身の手で広めてくれるでしょう。その際に拡散されるポジティブな口コミがInstagramのキャンペーンにおけるUGCになります。
UGCはユーザー自身で投稿されるものである為、企業側で想像もしていなかったコンテンツ企画のアイデアを得られる可能性もあったりします。

旅行・宿泊関連の企業が開催するキャンペーンはこの手法が多いです。
UGCが集められるメリットは様々ありますが、主な理由は、リポストするための投稿が簡単に手に入るという点です。

3-4.エンゲージメントの向上

Instagramのキャンペーンを行うと、エンゲージメントが向上することも大きなメリットです。その理由として、「エンゲージメント」とはフォローやいいね、コメントといった自社アカウントの投稿に対するユーザーからのリアクションだからです。

多くのユーザーに興味関心を持ってもらえるキャンペーンを行えば、必然的に多くのエンゲージメントは集まりやすくなります。

そして、このエンゲージメントを獲得することは、商材や自社アカウントへの認知、興味関心といった形でユーザーの心理を変化させることにつながります。

具体的な例として、それまで自社商材に全く興味を示さなかったユーザーがキャンペーンの景品欲しさにいいねやコメントをし、その流れで自社を知り、商材を知るといった流れです。こうなれば、何割かのユーザーはプロフィール画面に遷移し、そのうち何割かのユーザーは商材に興味を持って購入を検討してくれる可能性もあります。

4.注意点　

一見するとキャンペーン実施にあたって、良いこと尽くしな様な印象を覚えるかもしれませんが、注意すべきポイントはいくつか挙げられます。

4-1.内容によって応募数のバラつきが発生する

極端な話、フォロー＆いいね、コメントの応募条件に対して、賞品に魅力的でない場合は、ユーザーの興味を引くことが難しいですし、応募条件のハードルが高い場合”は、応募数が伸びずに終わってしまうこともあります。

4-2 拡散力

シェア機能が備わっているTwitterやFacebookに比べて、インスタグラムは拡散力が爆発的に伸びるという現象は発生しにくい特性があります。*2023.7月時点
さらに既存のフォロワーが少ない場合は、キャンペーンが認知されずに終了することも十分考えられます。その対策として、インスタグラム広告を活用して、キャンペーン投稿を宣伝したり、キャンペーンの実施時期・期間を工夫して設定する必要があります。

4-3 規約の抵触

Instagramのガイドラインは頻繁に文言の修正が行われており、キャンペーン実施の際には最新の内容を確認することが大切です。

例えば、「いいね」「フォロー」「シェア」を人為的に集めることは控えるよう記載されており、「フォロワー獲得キャンペーン」や「フォローで◯◯円プレゼントキャンペーン」といった内容は実施が難しい可能性が考えられます。
参加者にフォローを依頼する場合には、当選者へのプレゼント発送のためなどを目的にして、あくまで副次的にフォローを依頼した方が抵触は避けられると考えられます。

▼ガイドライン
https://help.instagram.com/179379842258600/
▼コミュニティガイドライン
https://help.instagram.com/477434105621119/

キャンペーン専用のハッシュタグを設定すること
ハッシュタグをつけて投稿を促すキャンペーンを実施する場合には、キャンペーン専用のハッシュタグを用意することが重要です。冒頭でもお伝えしたように、キャンペーンの参加を希望しないユーザーが意図せず参加対象となるような企画・対象の設定はふさわしくないことが想定されます。

また自社の名前や商品に関するハッシュタグを使用する場合にも、キャンペーンへの参加やランディングページへの掲載を希望しないにも関わらず参加対象になってしまいかねません。キャンペーンの参加情報を閲覧したユーザーのみがつけ得るハッシュタグを設定することで対象者をより明確に区別することができます。

＜推奨例＞
◯「#エンベッドソーシャル3周年記念キャンペーン」
◯「#embedsocialキャンペーン参加希望」

5.まとめ

企業の公式アカウントにおいて実施されるプレゼントキャンペーンの参加方法から期待できる効果が本記事でお分かり頂けたかと思います。
当社では、企業様の公式アカウントの素材撮影から投稿を延べ500アカウント以上に携わらせて頂いた実績があり、更にキャンペーン実施のお手伝いも数多くさせて頂いております。

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